バルト2国へ行く (エストニア タリン編 自然にまみれる)

バルト2国旅、タリン編後篇です。タリン旧市街を登りつくした後は博物館です。

実はこの日の天気予報には午後は雨と出ていたので、当初予定していた(楽しみにしていた)野外博物館はあきらめて旧市街の中の博物館をめぐるつもりでした。が、お昼ごはんを食べながらもう一度天気予報を見てみると雨は夜になった様子。ならばと当初の目的、野外博物館に行くことにしました。

エストニア野外博物館はバスで30分ほどのタリン郊外にあるロッカアルマーレという地区にあり、ソ連時代の政策によりほとんど破壊されてしまった農村の木造建築を各所から移築し、17~20世紀の伝統的な農村生活を再現した民俗博物館です。

海沿いにある広大な森や広場の中に昔ながらのかやぶき屋根の住居や家畜舎、倉庫などが点在し、その大きさにまず驚かされます。

背の高い人達ばかりなのに入口は小さいなぁ、高床になっていないけど寒い季節はどう防寒したのかしら?それで羊毛で絨毯?毛編み物?など想像します。

素朴ながら立派なかやぶき屋根の母屋をみたら日本昔話、屋根の上の千木などをみればお伊勢さん、そして倉庫のねずみ返しなどには日本の弥生時代や登呂遺跡が頭をめぐります。

エストニアの古い農村をみながら自分の国の昔をも見ているような気持にもなったりと「時代や国が違っても人の考える技術はつながっているんだな」としみじみ感じ、何処か懐かしい気持ちにもなります。

家屋には当時の衣服をきたおばあちゃんが編み物をしていたり、園内は大変に広大なので周遊馬車もあります。

馬車の写真をとっていたらすでに乗り込んでいたカップルに「たった5ユーロだぜ!おもえらも一緒に乗ろうぜ!」と誘われた(?)のですが、私達は自分のペースで自分の行きたいところにいってぼんやりしたい夫婦なのでお断りしました。 「お前のおごりでな!ってなんて言うんやろ・・・」と家人がつぶやいたのは内緒です。

ほかにも家屋のそばでは鶏が当時さながら放し飼いされていたり、美味しい洋風煮込みの香りが漂ってきそうなお家があったり

豊かな自然が満喫出来たり、さらにはバルト海も眺められます。

平日でしたので観られなかったのですが、週末には民族衣装を着た人たちによるフォークダンスもあるそうです。豊かな緑の中で赤いスカートをひるがえしながらダンスする光景はさぞ美しいだろうなぁと思います。

緑に囲まれているので、当然たくさん虫がいてびっくりするほど羽虫にたかられたりしますが、ったりとのんびり昔のエストニアにタイムスリップできて とても楽しかったですよ。


<ひぃぃぃ>

井戸に子供が(安心してください。生きてますよ。)