2度目のコペンハーゲンに行ってきた<前篇>
先月の末に1週間ほどコペンハーゲンに行ってきました。
初めてコペンハーゲンを旅行したのは約10年ほど前の新婚旅行で極寒の2月。日は早く暮れてしまうしあまりの寒さにゆっくりと観光など出来なかったあの時のリベンジ(?)に行ってきました。 毎回旅行の裏テーマで「世界遺産に必ず1つ行く」のですが、10年前も同じ志で向かったものの雪の中凍えながらたどり着いたら盛大な改装作業中、外観は幕で覆われ、それどころか一歩たりとも中に入れなかったロスキレ大聖堂にまず出掛けました。 ロスキレまではコペンハーゲン中央駅から電車で西に約30分。駅を出て大聖堂に向かう道を「10年前は雪で道が何処なのかわからなかったね」と、夫と二人記憶をたどりながら向かいました。 歩くこと15分ほどでしょうか、念願のロスキレ大聖堂に到着しました。何と言ったらいいか、織姫と彦星は1年に1度会えるらしいですがそれ以上に込み上げる「やっと会えたね・・・・・」感。
外壁の赤茶のレンガ色が特徴の雄々しい姿に暫く口を開けて見上げてしまいます。 代々のデンマーク君主が眠る大聖堂の中は、ところどころにちりばめられたバロック様式の装飾が豪華ですが、白い壁と赤レンガの色からは素朴さも感じられ、壮麗であるものの華美ではなく、ベンチに座って見渡していると息を吐くように落ち着いた気持ちになれます。
整然と並んだランプの美しさにもみとれます。北欧のランプが美しいのは、ただ明るければよいというわけではなく、心地よくそこに居られるかという点に重きが置かれているからと思うのですが、それは住宅に限った事ではないのでしょうね。
12~13世紀の間に建築され、歴史の中で変化する様式を取り入れながら増改築されていった大聖堂には、15世紀ごろまで歴史と共に装飾がなされていったパイプオルガンもあります。非常に美しいです。建立の歴史をたどると1000年以上にもなり、1995年に世界遺産に登録。また大聖堂はフィヨルドの上に建っていて、下の写真の旗の奥にみえる海からもその高低差が確認できます。
このフィヨルドを目指していくとバイキング博物館があり、どちらかというと子供向けの博物館のようですが、フィヨルドの上にロスキレの街が形成され、やがて大聖堂が出来ていく歴史がとてもわかりやすく展示されているので大人でも十分楽しめます。
なによりフィヨルドを背景に展示されている海から引き揚げたバイキング船にロマンを感じます。
10年越しの片想いが少し解消された旅の前篇でした。
<劇的ビフォー・・・・>
↓こちらが鋭意改装中だった頃の大聖堂。
↓こちらがフィヨルドの海がみえるあの場所。
雪!!ソリ!!!
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