蜂蜜屋さんでハニーが通じない リトアニアこぼれ話

旅行先で蜂蜜を買ってくるのがマイブームです。なのでリトアニアでも。

右の建物の1階にわかりやすくハニカム模様と蜂のマークがある蜂蜜屋さん(正確にはミツバチ由来のものが多種買えるお店)です。

柵の様な扉ですし、照明も付いているのか付いていないのかわかりにくいのですが、営業時間には間違いないしウィンドウ越しにお店のスタッフも見えたので入店したところ、スタッフに隠れられました・・・。

わかります。わかりますよその気持ち。外国人が入ってきたら身構えますし言葉が通じない可能性が大きいですものね。でも襲ったりまくし立てたりしませんよ。

忍耐強く物静かにハローと呼びかけること5分、口に何かを入れてようやくスタッフ登場してくれました。中川家宜しく回覧板持っていった風に「ご飯食べたはったん?ごめんごめん」とでも言ったら良かったのでしょうが、私もそこまでコミュニケーション上手ではありません。

私「蜂蜜が欲しいのですが」

店「???」

私「ハニー」

店「????????」

ハニーhoneyが通じない!!!!!

あれ?私の発音?混乱する頭でいろんなイントネーションでハニーを連呼するも通じません。とうとうお店のスタッフも「プロポリス?」と尋ねてくる始末。確かにアジアではプロポリスが流行っているけれど私がほしいのはそう は・ち・み・つ。

ふと店の棚を見渡すと蜂蜜に間違いないであろうボトルがずらっとならんでいて、そのラベルには「MEDUS」の文字。発音もなにもあったものじゃない、ともすれば見たものを石にかえる神様を連想しながら一言「め、めどぅす」と訴えると、あぁ!とようやく石の様に固まった空気がとけ、蜂蜜のボトルを並べてくれました。

でもハニーが通じないのだから「どんな種類か教えて」なんて超難問と思っていたら、店の奥へ行ってメモ書きを持って戻り、それを見ながら「これはサムフラワー、これはフォレスト、これはスプリング」と説明してくれ一安心。

サムフラワー→百花

フォレスト→森の木々=甘露蜜(花蜜ではなく樹液蜜)

スプリング→春の花=主にクローバー

と脳内変換して、スプリング、フォレストを選びました。

そして母から頼まれていたビーポーレンも・・・難問突入です。蜂になったつもりで手足の先の花粉ボールを身振り手振り、最終的にあれかなって指さししてなんとか購入に至りました。

額に汗しながら手に入れたこれら。なんだか食べるのがおしいです。

ちなみに色の濃いものがフォレスト、白いものはスプリングです。見た目も味わいも大きく違うので楽しいですね~。

お店は蜂蜜やビーポーレンはもちろん、ビーワックスやハンドクリームなどなど、ミツバチ由来のものが勢ぞろいしており、ハンドクリームなどの製品以外はほとんど量り売りしてくれます。

パンフレットの写真(身振り手振りで精いっぱいだったので写真はありません)ですが、こんな雰囲気。スタッフの方も白衣を着ていらしたので、もしかすると地元のちょっとした薬局の様なとらえかたなのかな?と感じました。

ちょっとしたハプニングでしたが、現地のリアルを垣間見れて面白い思い出となりました。


「今日はちょっと喉が痛いのよ」「じゃあ○○の蜂蜜がお勧めね」そんなやりとりができたらなぁ。そういうのとっても憧れます。


<お高いんでしょう?>

言わずもがな蜂蜜はオーガニックですが、価格は250gで€2.5、ビーポーレンについては125gで€2.5でした。もともとリトアニアの物価が安いという事もありますが、そうとう魅力的な価格だと思いすよ奥さん。(日本の健康食品店で同量のビーポーレンを見かけましたが、その金額に驚愕しました。)

新聞で蜂蜜の輸入量を規制する内容のニュースを読みましたが、そうなるわよねぇ。