6月20日は薄荷の日

梅雨入りしてから気温の緩急についてゆくのもジメジメに身体を慣らすのもあまり気が晴れるものではありません。

来週に訪れる6月20日は「薄荷の日」。気分がすっきりしそうでぴったりね!と直感しましたが、二十日、ハツカ、薄荷だからで、ならば毎月あるじゃない?とすかさず思うも、和薄荷の産地で知られる北海道の北見で最盛期を迎えることから6月20日なのだそうです。(ちなみに3月10日「ミントの日」というのもありますが北見のそれとは別由来です)

写真は薄荷から採取された薄荷結晶(薄荷脳、メントールクリスタル)です。馴染みがなさそうですが、濃度を変えてミントガムや歯磨き粉、湿布薬、リップクリーム等に使われるメントールがこれです。

メントールと聞くとまるで人工の合成香料のように聞こえますが、薄荷から採取した精油を冷却し、成分の50%程を占めるメントールを結晶化、それを遠心分離機で分離、結晶だけを取り出したものなので、合成香料ではないことがわかります。実際にミントの精油も冬の気温にさらすと固まることがよくあります。

香りは精油の凝縮そのもの。心身のリフレッシュにもってこいですが、結晶の入った袋口に不用意に目や鼻を近付けようものなら、すーっとするを遥かに超える突き抜けた爽快感を体験できます。私は体験済み。


さて、生葉でも精油でも結晶になっても香りの強い薄荷ですが、その生態も大変強く、地植えするなら相当の覚悟を持ってして植えよと言われるほど。地下茎の育成が旺盛で他の植物を駆逐しながら一面に広がるので、ガーデナーの間ではミントテロと称されることも。ミントの苗を見ていると店主さんに鉢植えか、板で深く囲ったうえでの地植えを勧められますものね。


熱い夏、お酒を飲む方ならモヒート、お料理が得意な方ならハリッサやマサラなどのミックススパイス、様々に活躍する場がある薄荷。ですが、お庭をミントテr・・・ミント畑にする強さは私にはありません。


<レシピ構築中>

レシピの為に薄荷結晶を溶かしています。溶ける様子はふらふらっとこの世のものではない何かの様で涼しげです。

これらを使うワークショップ「北欧 森の香りのひんやりロールオンフレグランス」は満席ですがキャンセル待ちをお問い合わせより受け付けています。よろしければどうぞ。